対話をするとき、その人の仕草や言葉、雰囲気、表情などアウトプットされるものはすべてその人の人格を形作るものです。
ここだけで好感が持てる相手かどうかが決まると言っても過言ではありません。
たとえそれが本質でなくとも、向き合って話をしているその相手にはどんなふうに映っているのか。
相手は自分のことをどんな人だとジャッジしているのか。
それが全てです。
誰もあなたの本質がどこにあるのかなど考えて話をしていないし、目の前にあるあなたというモニターから発せられる表情や声などの材料がその本質を表していると信じているということを肝に銘じておくべきでしょう。
特に親しくない人であればなおさらです。
ですからもっとも気を使うべきは、喋り方やボディランゲージ、表情など外から見える部分でしょう。
もちろん内面を変えなくては外に出るものも変わらないということもあるでしょうが、内側が変わっても外に出るものがそのたった1%ではあまり意味がありません。
もし学校や職場などで信頼できる友人がいる、もしくは家族などで真剣にあなたの話を聞いてくれる人がいるのであれば、自分は喋るときに相手に対してどんなイメージを抱かせるか、喋っている時の私を見て相手はどんなふうに思うか、好感のもてる話し方をしているか、を聞いてみると良いでしょう。
私の場合は幸い、教職やプレゼンがメインの授業を受けていたので、人前で話す時の印象はどうだとか、相手にどんな印象を与えているか、というのをフィードバックしてくれる教師や仲間がいました。
それにより、人前で話す力というのはかなり磨かれたと思います。
それは相手が大勢であっても、一対一であっても同じこと。
多くの人が大勢の前で話すことよりも一対一で話すほうが簡単だと思っていると思いますが、私はむしろ逆だと感じています。
一対大勢だと、相手も「大勢の中の一人である」という認識で話を聞きますから、余程のことでないと一対一のときほどの緊張感で話を聞いてはくれません。
逆に一対一のときは面と向い合っていて、お互いターゲットが相手しかいませんから、ちょっとした感情の機微にも反応してきます。
もし他人と話をすることが苦手だというのであれば、まずは大勢の前で話す練習をするのがいいかも知れません。
しかし、それも難しいと思うので、私が「感じのいい話し方をする」として教師から褒められた、自分の好感を持たれるポイントを参考にあげさせて頂きます。
・一対大勢でもちゃんとみんなに目で訴えかけている
・場に一体感をもたせられる
・質問をして沈黙が下りても待てる
・的確な例を出しながら相手の理解を助けられる
・自分ばかり喋るのではなく、相手に喋らせる時間を多くとっている
・話し方だけでなく、話す順番にも気を配っている(理解の順番に話す順番が沿っている)
・適度な間を取りながら話せる・明瞭で明るい声、そして笑顔で話すことが出来る
ざっと思いつく限りですが、ほとんど一対大勢でも一対一でも通じるのではないでしょうか。
プレゼンや授業の場合、聴衆や生徒に加わってもらうことが大切です。
たとえばプレゼンであればこちらの企画に対して、聞き手が「これ、こうの方が良くない?」「これおもしろそうだね、オレならこうしたい」と向こうからこちらに意見してくれるように誘導できればこちらが勝ったも同然です。
きちんと対話ができるというのは、つまり会話を二人で作っていくということ。
恋愛においても、これが成り立つのです。
これができて初めて好感を持たれる相手になることが出来ます。
マシンガントークが嫌われるのはこれができていないせいなのです。
#2:見栄をはらず、おごり高ぶらない
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