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【上司からのセクハラ問題】経験者が伝えたい誘いの断り方。後編

【上司からのセクハラ問題】経験者が伝えたい誘いの断り方。後編

恋活
大塚ちえ
大塚ちえ
2016.09.23

セクハラ問題で一番頭が痛いのは、誘いを断ってこちらに好意がないことをハッキリさせることによって、相手の態度が変わる可能性が高いということでした。

当時、直属の上司からセクハラを受けていて、私にもちょっとばかり気があると思っていたのでしょう。

前述したように「好意を勘違いされた」パターンです。

しかし、その勘違いがあったからこそ、ほかの同僚よりもよい待遇を受けていたことにちがいはありませんでした。

しかし、その好意がこちらに全くないとなると、変な恨みを買うまではいかなくとも、上司の態度が変わることに疑う余地もありません。

それは避けたいですよね。

どうせならアドバンテージをそのままに、でも煩わしい誘いはカットしたい。

でなければ、それこそおかしな問題になると思うのです。

職場に男女の好き嫌いを持ち込む上司が悪いし、勘違いしたのは上司のほうなのに、こちらが色々と我慢して取り繕っていた「会社の顔」で下るべき正当な評価までも、帳消しになるのは率直に言って腹が立つことでしょう。

その上司が好意を勘違いしていなくても、「会社の顔」を取り繕っている分には、ある程度いい関係が望めたはずなのに、上司の勘違いでそれまでも帳消しになるのは納得いきません。

ここをどうしたもんか、ですよね。

わたしは上司が既婚者で、かつ愛妻家と周囲に思われていることを逆手に取りました。

「人様の大事な大事なご主人さまと、二人きりで食事に行くことなんてできません。奥様にとっては、私たちの関係がただの上司と部下であることなど関係ないですから。私が奥様の立場でしたら、自分の旦那と女性が一緒に食事に行くことはとても苦しいです、それがたとえ部下であっても、です。」とお伝えし、断りました。

それなら今後も、離婚しない限りは一切誘ってこないでしょうし、わたしに好意がある可能性は消していません。

卑怯だとは思いましたが、正直いまの日本で、セクハラされているのをわかっていて、見逃すような会社に勤めている以上、正攻法では勝てないと思ったからです。

こちらが人事担当者に申し出たとしても、その人事担当者をもわたしの上司には勝てず言いなりになっている状態でしたし、上司は外面だけはよく役員にも気に入られていましたから、わたしのような入社数年の若い女性社員一人の言い分で、会社が動くとは思えませんでした。

それに、個人間のやり取りだからと言って取り合ってもらえない可能性も高かったです。

それまでもセクハラを訴えた女性社員がいたようですが、それは「君と上司の個人の問題で、会社は関係ない」「セクハラとは言えない」と言われたことがある、と聞いたこともありました。

きちんとセクハラを人事担当者にうったえて、認めてもらって、部署を引き離すなり厳重注意してもらうなり、対策を打つというのが正攻法というのかもしれません。

しかし、厳重注意されたところで全く関わり合いのない部署に人事配置しなおしてもらわない限りは、逆恨みされる可能性もありますし、仕事がやりづらくて仕方ありません。

噂も広がるでしょうし、ほかの人からも後ろ指をさされるかもしれませんよね。

わたしはそんなことはできませんでした。

既婚者であることを盾にした説得は、愛妻家と呼ばれていることに心地よさを感じていた上司にテキメンだったらしく、上司からのお誘いはなくなりました(ランチはありますが)。

ここで一つ、気を付けてほしいことがあります。

心の優しい人は、「あまりに誘いを断るのは申し訳ないから…」と思ってしまうかもしれません。

でも、相手が未婚もしくはフリーならまだいいですが、相手が既婚者の場合、絶対に流されないでほしいのです。

既婚者だと、当事者たちがどう思っていようとも、よからぬ疑いをかけられる可能性もありますから。

また、未婚だと思っていても婚約者がいたり、恋人がいるかもしれません。

その場合にはとても厄介なことになってしまいます。

わたしの友人は、先輩のしつこい誘いを跳ね返し切れずに一晩飲みに付き合った結果、先輩の彼女から呼び出しを受けたことがあると言っていました。

実際に二人には何もなかったようですが、彼氏である先輩が彼女との約束をやぶって友人と遊びに行っていたようで、怪しいと思った彼女が携帯を見て発覚、連絡を取ってきたようです。

セクハラはただのセクハラ問題で終わることなく、ほかの問題を引き起こす可能性があります。

相手のことを粗末に扱うのではなく、色んな手を尽くしてとにかく回避しましょう。

セクハラから体と心とを守る

セクハラを受けて辛い。

でもきちんと対策をしていれば、乗り越えられることもあります。

対策を尽くしてダメなら辞めるという方法もありますが、「辞める」という選択肢を常に頭に入れて頑張りすぎないでほしいと思うのです。

難しいことではありますし、あなたが本当にその会社が大好きで、セクハラに屈したくないのであれば、仲間・味方を増やしてほしいです。

周りに相談して根回ししておくことも、何かあったときにとても大事になってきますから。

でも、もし他の会社でキャリアを築いてもいいと感じたら、無理をしすぎないでほしいです。

セクハラで鬱になりかけた人も知っています。

心の病気はそう簡単には治りません。

自分の体や心を守るために、逃げることも大事ですよ。

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