0:自分の嫉妬という感情を受け入れる
冒頭でもお伝えするように、嫉妬という感情はほとんど本能のようなもので、世間でよく言われるように「自信がないから嫉妬する」とか、「彼を信じてないから」「取られるんじゃないかって不安で」とか、そんな簡単な理由で片付けられるものではないと、私は思っています。
というより、そんなある程度論理だった感情であれば、そのきっかけとなるものを取り除けば良いわけで、冒頭の話で言えば「彼と彼女の間に男女関係がない」ということが証明されれば、いくらでも彼とその他の女性が親しくしていても良い、自分よりも近い距離にいてもいいと言い切れるわけです。
でも、そんなに簡単にはいきませんよね。
ですからもしそういうのを鵜呑みにしてしまっているのであれば、自分に自信がないのだとか不安なのだとか、彼のことを信じていないのだとか、そういう変な理論は一旦頭の中から捨て去ってしまって良いのだと思います。
もっと周りの考えにとらわれずに、自分の思いで自分自身を分析していいと思います。
これもあくまで私の持論だし、これをお読みの方が他の考えを持っていて、自分もそれに心底納得しているのであればその考えに則ればいい。
自分の心の奥底を紐解くことは簡単ではありませんが、一度その作業をしてみて下さい。
そうすれば自分が根底にどういうものを敷いた上で嫉妬しているのかがわかってくるはずです。
嫉妬の感情って、恋人や好きな人にかぎらず、友人でも家族でも、なんでも他人を愛する(大きな意味で、友情や家族愛も含め)ときには必ず伴うものなのです。
でも私たちは仲間や家族、恋人、友人などを愛さずにはいられない。
その感情を互いに渡しあい、受け取りながら関係を築いて深い絆に変えていくものなのです。
彼氏に嫉妬されたら、それが必要以上のものでない限り、嬉しいと思ってしまいますよね?
それって嫉妬が愛情に裏付けられた感情であると、本能的にわかっているからなのです。
だから私は、嫉妬を無理になくそうとは思っていません。
むしろ愛情と同等に、人間にとって大切な感情であると思っています。
しかし、本能に近い感情ほどそのエネルギーって膨大で、人間は理性を失いやすく、その心は凶暴化しやすい。
そうすると人の心は疲弊しやすくなるし、歯止めが効かなくなり、自分自身を苦しめることにもなります。
それが外に行動として発露してしまった場合、他人にも様々な影響を及ぼします。
だからしっかり扱い方を心得ておきたいのです。
大切なのは嫉妬しなくなるための訓練ではなく、嫉妬という強い感情エネルギーのベクトルを、他の方向に変えてあげることではないでしょうか。
さて、嫉妬という感情について少し整理してみたところで、ようやく本題に入ります。
1:彼自身の気持ちと周りの女性を切り離して考える
まずは彼自身がどう思っているのかという感情と、女性と近い距離にいるという事象を離して考えることです。
これは特に付き合っている彼の場合で、彼が女性と近い距離にいるからと言って、彼自身もそれを喜んでいる、快く思っていると思い込むのは早合点だということです。
彼だってあなたのことが大好きで、あなた以外の女性に興味が無いのに女性が近寄ってきたとしたら、不快かもしれませんよね?
なのにあなたから「女の子と一緒にいたでしょ!どうせ浮かれてたんだ」とか問い詰められたら「お前以外の女の子と一緒にいて嬉しいわけ無いだろ」なんて、こちらが望んでいるような安心させる言葉がすんなり出てくる男性なんて、ほとんどいません。
「勝手にヤキモチ焼いてろよ」とうんざりするはずです。
本当に多くの男性って、女性の気持ちがわからないものなのですよね。
女性向けの恋愛ゲームって、結構男性のライターさんもいるはいるんですが、個人的にはやはり女性のライターさんが書くもののほうが「言ってほしい言葉」をわかっているので、非常にすんなり気持ちよく読めるものが多いんですよね。
男性ライターさんはそこを汲み取らなくてはならないので、大変だろうなと思います。
ただそこができる男性ライターさんは、私生活でも頼もしい人なんだろうなという印象を受けます。
まあそれはさておき、つまるところ彼の周りに女性がうろついている、彼と女性が関わっているという事象と、彼がそれに対してどう思うか・自分自身がどう思うかという現象を、全く別のものだと捉えてほしいということです。
先の例に出したように、彼が女性と関わっているからといって、その女性に対して好意を持っているかもわからないわけですよね。
どう思っているかなんて聞かなきゃわからない(聞いてもわからない場合がある)のに、何もわからない状態のまま、白黒付かない状態のままでこっちが勝手にモヤモヤしてしまうなんて、なんだか感情エネルギーの無駄遣いのような気がしませんか?
もちろん、そう理性で割り切っても割り切れないものだというのは、十分承知の上で申し上げています。
私も「この二つの現象を結びつけて考える、論理的な意義は存在しない」と自分自身に言い聞かせても、モヤモヤが拭い去れない気分になることは往々にしてあります。
しかし、そこに対してもう一度問い直します。
それで勝手に彼の株を下げてしまったり、彼に対する見方を変えてしまう、もしくは彼を攻め立ててしまうなんて相手の立場からしたら迷惑極まりないこと。
それに自分自身にとっても、彼からの評価を下げる一方で、かつ悪い方悪い方へ考えるから心がすり減っていったり…、誰にとってもメリットのない、この螺旋構造の中にいつまで居るつもりなの?と。
そこまでいけば、結構冷静になれるのではないでしょうか。
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