苦しい恋に未来がないと言いながら、光を手にした二人もいるでしょう。
光を手にするまでには、たくさんの障害があったと思います。
苦しい恋を自ら手放したくなるくらい、辛い事がたくさんあったでしょう。
でも、やっと苦しい恋から脱却できた時はほんっとに幸せだったでしょう。
嘘をついたり、誰かを傷つけていたり、自分が嫌な女になっていったり、どうしようもなく相手を責めたくなったり、そんな事がなくなるのですから。
今までいろんな我慢をしてきた分、幸せになる資格があるはずだと思います。
でも、苦しい恋が実った後に、手放しで喜べるような幸せがやって来ると思いますか?
次はあなたが怯える番になるかもしれないのですよ。
苦しい恋をしていた時には分からなかったでしょうけれど、彼は大切な人を裏切る事ができたのです。
あなたはその彼に選ばれた側ですから、逆の立場から見た彼の印象を知らなくて当然です。
彼は浮気をした男なのです。
そして、苦しい恋は罪ある恋なのです。
苦しい恋を乗り越えたヒロインのように思っているかもしれませんが、あなたは略奪愛を実らせたのです。
あなたはいつか、彼がまた浮気をしないだろうかと不安になります、「私の時のように」と。
あなたはどこかで常に思っているはずです。
「いつか報いがあるのではないか」と。
苦しい恋は陰。
あなたの周りの人全員が、苦しい恋をしている訳ではないと思います。
ウキウキと恋バナをしたり、彼氏や旦那さんの愚痴を言い合ったり、そんな空気の中にいる時もあるでしょう。
あなたは大っぴらにエピソードを話せません。
陽の当たる恋のエピソードは、どんな内容であれ、あなたにとっては眩しいはずです。
苦しい恋だとしてもあなたにだって、言いたいエピソードはあるはずです。
彼から嬉しい言葉をもらえる事もあるでしょう。
素敵なデートもできるはずです。
思いがけないプレゼントをもらう事だってあるでしょう。
どのエピソードも羨まれる内容なのに、苦しい恋だと分かるとどのエピソードも悲しく聞こえてきます。
外が暗くなってからしか会えない、外で待ち合わせをすると人の目が気になる、手を繋いで歩くなんてとんでもない、そんな抑制された苦しい恋をしている自分が、そんなに幸せでない事を実感させられる瞬間です。
苦しい恋は祝福されない。
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