結納に向けて、しっかり結納品を準備し、いよいよ迎えた結納当日。
用意した結納品をきちんと並べて、結納が済んだら、ホッとしますね。
ですが、その後に気になってくるのが、「結納後の結納品はどうすれば良いのか?」という問題です。
正式な結納を行った場合、地域によっては、かなりの品物を用意することになるので、「そのまま記念に置いておく」というのは、ちょっと邪魔な気がしてしまいますよね。
では、使い終わった後の結納品は処分しても良いものなのかどうか、という点に関してですが、これは処分することには問題ありません。
ただし、「結納の儀式が終わったらさっさと捨ててしまう」というのは控えましょう。
結納品というのは、結婚式が終わるまで飾っておくものなのです。
飾る場所としては、床の間などが一般的で、結納品が最も映える場所でもありますね。
ですが、中には結納から結婚式まで、まだまだ長い期間があるというケースもあるでしょう。
何カ月もの間、結納品を飾りっぱなしにしておくのは、埃もかぶりますし、困りものですよね。
そこで、そのような場合には結納が終了した後に結納品を1度片付けます。
そして、結婚式の日取りが近づいたころに飾りなおしましょう。
また、結納品の中には昆布やするめといった食品も含まれています。
これらの食品は、基本的には日持ちするものではありますが、結婚式までの長い期間の間に、品質が落ちてしまうのはもったいないですね。
いただいた相手に対しても、失礼になってしまいます。
こういった食品に関しては、中身は早々に取り出して、普通の食品同様に食べてしまってOKです。
中身を取りだしたら、水引飾りだけを、他の結納品と共に飾っておくようにしましょう。
結納の際、現代では「酒料」という形で納められることが多い「お酒」ですが、中には本物のお酒を贈るケースもあります。
その場合には、お酒は飾っておく必要はありません。
結納の際、食事の席で飲んでしまっても良いですし、早めに飲むようにしましょう。
結婚式が終わった後の結納品については、処分するものと、置いておくべきものとがあります。
・一般的に処分されるもの
熨斗・金法包・水引・白木台などは処分する方が多いですね。
特に白木台については、結納専用に作られたものですので、再利用の道はほぼ「無い」と考えましょう。
これらの処分の方法についてですが、神社、お寺などに依頼して処分してもらうのが良いでしょう。
神社やお寺で焼いてもらえない場合にも、お清めが受けられるケースもあります。
お清めを受けた後は、持ち帰ってゴミとして処分してもかまいません。
神社やお寺でのお清めを受けるのも難しい場合には、ご自身で塩を振ったり、白い紙や布に包むなどして、感謝の気持ちを持って、ゴミとして処分するという方法もあります。
また、中には処分すべき結納品を、兄弟で使いまわす風習がある地域もあります。
これは福分けと呼ばれる風習ですが、行われるのはごく一部の地域です。
福分けの風習がない場合は、基本的には結納品は使いまわしはされませんので、使わないものは処分しておきましょう。
・置いておくべきもの
結納品の中には、処分せずに置いておくべきものもあります。
例えば高砂人形については、大切な縁起物ですので、きちんとケースに入れ、家に飾っておきましょう。
それから末広という白い扇子についても、お祝いごとの席で身に着け、使用することができるので、処分せずに置いておきます。
結納の際に使用した風呂敷、結納箱、塗りお盆なども、いろいろな使い道があるので、置いておくと便利です。
結納箱は衣装ケースのように使用することもできますし、塗りお盆は脚を外せば、お盆として活用できます。
さらに、目録についても、記念として置いておくべきでしょう。
どんな結納品をいただいたのか、思い出すことができるので、将来、ご自身の子供が結納を行う際にも役立つかもしれませんね。
友白髪については、処分する方もいますが、記念に置いておく方もいます。
お札などを家の柱に縛る際に使用できますので、処分せずに持っておいても、役立つ時が来るかもしれません。
・リメイクできるもの
結納品は、処分するか置いておくか、という2択しかないわけではありません。
中には、結納品としていただいた物を上手にリメイクし、再利用する方もいらっしゃいます。
例えば水引は、羽子板を作る際に使用できます。
結納品専門店で、リメイクサービスをしているところがありますので、「処分するのは気が引ける」という場合には、リメイクを依頼してみると良いでしょう。
素敵な結納の思い出を!
結納品の準備の方法や、その後の使い道など、よく分からないモヤモヤしたところがあると、せっかくの儀式を楽しむこともできませんよね。
結納や、この時に贈る結納品にどんな意味があるのか、何をどこで準備すれば良いのか、使用後にはどうすれば良いのか・・・
疑問や不安をスッキリ解消して、素敵な結納の思い出が残せるように、備えておきましょう。
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