善人ぶる
真面目系クズが、「相手からの心象を良くしたい」という考えを持っているのは前述のとおりです。
この考えから分かることは、要は自分の周囲全員から（誰だって無理ですが）好かれたいという考えを持っていて、それの近道として善人であるように振る舞うことを選んだのです。
ですので、第一印象はとても良い人のような感じがして、あたかも善人のような感じが見受けられますが、それはやがて違和感に変化していくでしょう。
と言うのもその善人であるかのような振る舞いは、その根底が「人から好かれたい」という邪な考えによるもので、その真面目系クズの本心からによるものではありません。
そのためにどうしてもその善人が中途半端だったり、表面上でしかなかったり、中身が伴わなかったりして、その善人ぶりを見る側からすると違和感でしかないのです。
そりゃそうですよね。
人から好かれたいから善人だなんて、そもそも善人の定義とか主旨から大きく外れていますし、単に善人というカテゴリを人気取りのためだけに使っているのですから、違和感ばかり当然です。
ある程度付き合いが深まれば、その善人の根底にあるものが分かると思いますので、違和感は確信に変わり幻滅、または見下げ果てることでしょう。
ただし完璧に判断するためには、人の第一印象が顔とか態度、その場の言動で判断してしまうことから、ある程度深い付き合いが求められます。
深く付き合ってしまうと、そこから距離を置こうとするのはなかなか難しいので、できれば周囲から情報を得たり、他の項目も参照にして総合的に判断するのが望ましいでしょう。
ルールを破らない
これも先にあるとおりですが、真面目系クズは先に真面目があるだけに、一応は真面目です。
ですので社則や校則などをきちっと守り、絶対にルールを破るようなことはせず、そこはしっかりとレールの上に乗ろうとします。
ルールを破ることで受ける不利益や責任などを理解しているので、ルールを破ることで受けるかもしれないリスクを、何がなんでも背負いたくないのです。
なので、普通なら「ちょっとくらいは」という感覚が現れる状況であっても、頑なにルールを守ろうとするので、俗に言う「生真面目」という評価を受けることがあります。
ですが、その根底は言ってしまえば「責任逃れ」です。
自分はルールを守っているから何が起こっても自分には責任がない、巻き込まれたとしても自分はルールを守っていたから無関係という、ネガティブな考え方が見受けられます。
要約すると「いい子ちゃん」でい続けて、周囲からの評価を落としたくない、ルールを守る人間として信用を得たい訳です。
ただそれだけに型破りさがなく、一緒にいる内に生真面目という印象から何となく枠にはまった人物、レールの上をただただ歩いているだけの人物という印象に変わることでしょう。
もっとも、ルールを守っているだけで上記のような言い草はないのかもしれませんが、真面目系クズのルールの守り方というのは、どうしても疑問に思えてなりませんよね。
そこにルールがあるから「郷に入っては郷に従う」ではなく、責任逃れをしたいからルールを守るなんて、それはルール自体は別にどうでもいいことの現れです。
真面目系クズの場合、これまでのとおりルール自体は守るものの、どうしてそのルールがあるのかについてはとんと理解していないので、そこを突いてみると判別は容易です。
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