ピーターパン症候群(ピーターパンシンドローム)の7つの特徴
ピーターパン症候群は、「大人になりきれていない大人」のことであり、性格や精神面で「子ども」のような特徴を持っている人のことをいいます。
ただそれだけ聞くと「無邪気」「純粋」というイメージが沸いてきますが、さきほどもいったように、無邪気や純粋を表すのは「子ども心」や「遊び心」であり、精神的なガキである「ピーターパン症候群」とは似ても似つかないものです。
ピーターパン症候群になってしまっている人は、自分で自分のことを「大人」だと思い込んでいるケースも多く、周りからは自分の言動が「ガキ」だと思われているのに、間違っているのは周りだと本気で思い込んでいます。
そしてその考えこそがまさに「ピーターパン症候群」になってしまっている証なのですが、そんな自分のことを客観的に見られない人が多いのもまた事実です。
そんな人のためにここからは、ピーターパン症候群になってしまっている人の特徴を7つにまとめていきます。
「もしかしたら自分はピーターパンなのかもしれない」と感じている人は、ぜひ自分と照らし合わせて読んでみてくださいね。
ピーターパン症候群の特徴1:我慢ができない
ピーターパン症候群になっている人の特徴の1つ目は、物事に対して「我慢ができないこと」です。
基本的に、人生は思い通りにいかないことだらけです。
他人は自分のために生きているわけではないし、物事が起こるタイミングも何もかも予測なんかできません。
思い返してみてもわかるように、すべてが自分の思い通りになった1日なんてこれまで1度もなかったのではないでしょうか。
24時間という1日の中では、自分の思い通りにならないことが数え切れないほど起こるのです。
しかし、大人になりきれていない「ピーターパン」は、自分の思い通りにならないことに「我慢」ができません。
文字どおり彼らの精神は「子ども」であり、自分にとって嫌な出来事というのを許容できないのです。
そのため、何か嫌なことがある度に不機嫌になったり、つらいことや苦しいことを頑張れず、少し失敗しただけですぐに挫折したり逃げ出したりなど、物事を投げ出してしまうケースが非常に多いんです。
あまり我慢しすぎてもストレスが溜まる一方で体には良くありませんが、人間は他人と共存して生きている限りは、ある程度「我慢」をして生きていかなければなりません。
大人になっても嫌なことや苦しいことを受け入れられないのは、まさに精神がガキである「ピーターパン症候群」の特徴であるといえるでしょう。
ピーターパン症候群の特徴2:短気
ピーターパン症候群になっている人の多くは「短気」です。
というのも、精神が年齢についてきていないため、必然的に子どもと同じ精神状態になっているので、それはつまり、気が短く我慢できずに短気であるといえます。
大人と子どもを分ける1つの境界線はある意味、「感情のコントロールができるかできないか」だともいえるでしょう。
精神がしっかりと年齢と共に成長しているのであれば、大人になるにつれて「自制」というものが自然に身についてくるはずです。
嫌なことがあっても我慢できるようになったり、腹が立つことがあっても感情をコントロールして冷静に対処できたりなど。
怒りを怒りで返したり、嫌なことをされたらすぐに怒りだすのは、まさに精神が子どもである証拠なんです。
他人のことを「許せるか許せないか」、物事を「我慢できるかできないか」といった部分は、自分がピーターパン症候群になっているかどうかを見極める1つのポイントだともいえるでしょう。
感情をコントロールしたり、嫌なことがあっても自制を保つというのは簡単なことではありませんが、「大人」になったのであれば何事にも「余裕」を持つことを心掛けていきたいですね。
ピーターパン症候群の特徴3:嘘ばかりつく
ピーターパン症候群の人の多くは、小さなことでも大きなことでもすぐに「嘘」をつくという特徴があります。
世の中に嘘をついたことがない人など存在しないように、少し自分の子どものころを思い返してみてください。
過去に何かしら嘘をついた経験が必ずあるはずです。
子どもが嘘をつく理由の1つには「目立ちたい」という欲求が潜んでいることがあり、周りからの注目を集めたり、周りにとって特別な存在になりたいという欲求が子どもには多くみられます。
そのため、小さいことから大きなことまで何かしらの「嘘」をつき、周りからの注目を集め、自分だけに目線を集めたがるのです。
記憶を現在に戻し、自分の周りの大人にもそんな「目立ちたがり屋」がどこかにいませんか?
明らかに「嘘」だとわかるようなことを言って、周りからの視線や注目を集めようとしている人はいませんか?
周りだけでなく、もしそれに自分が当てはまるのであれば、それはまさに「ピーターパン症候群」になってしまっていると考えて間違いないでしょう。
人は元々「嘘」をつく生き物ですが、大人な人は「注目されたい」などという欲求のために嘘をついたりはしません。
大人が嘘をつくのは「相手のため」であったり、「知らなくていいことを知らせないため」であるのです。
くだらないことで嘘をついたり、自分のために嘘をつく人は「大人」ではなく「ただのガキ」であり、それはピーターパン症候群の証なのです。
ピーターパン症候群の特徴4:見栄を張る
ピーターパン症候群の人は「嘘をつく」にも似たようなことに「見栄を張る」という特徴もあります。
これも根本的な欲求には「目立ちたい」という気持ちがありますが、見栄を張るというのは目立ちたいというよりも、周りから「すごいと思われたい」という欲求のほうが強いともいえます。
本来の自分よりも自分のことを大きく見せ、お金があるように振舞ったり、できないことをできると言ってみたりなど、自分を過大評価をすることはピーターパン症候群の特徴の1つなのです。
たしかに人は誰でも小さな見栄を張ってしまうことがあります。
プライドが高かったりすれば、恥をかくような出来事があったりしても、自分への非を認めたりできないときもあるでしょう。
しかし、見栄を張るということも突き詰めればそれはただの「嘘」でしかないのです。
できないのにできるという、お金がないのにあるという、自分の能力を超えているのに大したことではないと言い張る。
見栄の正体も結局は「周りからの視線」であり、世間から「すごい」と思われたいがために、つい「嘘」をついて「見栄」を張ってしまう。
大人の中にもつい見栄を張ってしまう人も大勢いるかと思いますが、冗談で済むような見栄と自分の高いプライドのために張る見栄には大きな差があります。
ピーターパン症候群である人は、前者ではなく後者のパターンの人間であるケースが多いのです。
見栄を張りすぎると周りからの信頼も著しく低下してしまうので、大人であるのなら自分には嘘をつかず、素直にありのままの自分をさらけ出すように努力する必要があるでしょう。
ピーターパン症候群の特徴5:物事をネガティブに考える
物事をネガティブに考えてしまうことも「ピーターパン症候群」の特徴の1つだといえます。
というのも、ピーターパン症候群の人は基本的に「子ども」なので、大したことでもないのに物事大げさに捉えてネガティブに考えてしまう傾向があるのです。
たとえば仕事などでも、大して忙しくもないのに「忙しくてやばい」などといっている人が1人はいませんか?
大した失敗でもないのに、いつまでも溜息をついて落ち込んでいる人などもいませんか?
人生は失敗の連続です。
その失敗の一つひとつにいちいちネガティブで後ろ向きな感情を抱いていては、毎日の生活もまったく充実しないでしょう。
人間の性質から考えても、疲れたときやストレスが溜まっているときなどにある程度ネガティブになってしまうことは仕方のないことですが、普段から何に対しても後ろ向きでネガティブな考えをしているのは、精神が大人になりきれていない子どもだといえます。
ある意味、ネガティブだからピーターパン症候群なのではなく、ピーターパン症候群だからこそネガティブなのだともいえるでしょう。
なので、普段から物事を前向きでポジティブに考えられるような「大人の余裕」を持つことを心掛ける必要があります。
ピーターパン症候群の特徴6:楽天主義
ピーターパン症候群になっている人の多くは、楽天主義的で先のことを考えて行動することが苦手です。
「あれをやったらどうなるか?」
「これを言ったら相手はどう思うか?」
「このままの状態でいいのか?」
ピーターパン症候群の人は、物事や自分の先のことを冷静に頭で考えられず、「どうにかなる」「大丈夫」などと勝手に思い込むような楽天的な一面を持ち合わせています。
一般的に楽天主義とは、「根拠のない大丈夫」や「なんとかなるさ」という思考を持っていて、何でも気楽に考えることでこれといって何か行動を起したり現実を見据えたりすることがありません。
それに対し「楽観主義」というのは、現状をしっかりと見据えた上で、物事の先まで考えながら自分にできることからやっていくという、いわば行動主義的な一面を持っています。
気楽な性格を「楽天主義」な人はコミュニケーションもとりやすいし、周りからも好かれることが多いですが、それが通じるのは友人の前だけであり、社会や家族、恋人のことを考えると楽天主義はある意味自殺行為だともいえます。
大人に必要なのは「楽天主義」になることではなく、先のことまでしっかりと考えられる「楽観主義」になることなのです。
ピーターパン症候群の人は精神が子どものままで止まっているので、物事の先のことまで考える余裕がありません。
何年も先まで緻密に計画を立てたりする必要などはありませんが、他人に対して「こうするとこうなる」ということぐらいは考えたり、自分の先のことも一度はしっかりと考えてみる必要があるといえるでしょう。
ピーターパン症候群の特徴7:寂しがり屋
ピーターパン症候群が「大人になりきれていない大人」なのだとすれば、「寂しがり屋」というのもピーターパン症候群の大きな特徴の1つだといえるでしょう。
しかし、子どもの中にも寂しがり屋ではない子がいるように、ピーターパン症候群になっている人全員が寂しがり屋というわけではありません。
中には、悲観的でネガティブで1人が好きという人もいることでしょう。
ですが、大抵の子どもは寂しがり屋の構ってちゃんであり、無意識とはいえ周りからの視線を集めたり目立とうとする子どもが多いのも事実です。
ピーターパン症候群もその定義ゆえに、性格が寂しがり屋で構ってちゃんタイプの人が多くなっています。
さらに、年齢的に大人である分、子どもよりもその度合いが強い傾向にあり、ツイッターやフェイスブックなどのSNSでの行動にもかなり磨きがかかっていたりします。
人は1人では生きていけませんし、ある程度「寂しい」「孤独」だと感じてしまうのも仕方ありませんが、あまりにも構ってほしそうな言動を繰り返していれば、それはやはりピーターパン症候群なのだと言わざるを得ないので気をつけるようにしましょう。
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