どこまで調べられる？
ここまでで、興信所がどのような機関なのかがお分かりいただけたかと思いますが、「特定の個人や企業を調査する」と言っても、一体どこまで調べられるのかが気になるところです。
それについてですが、まず個人への調査としては「人探し」「身元」「浮気」などで、企業への調査としては「個人信用」「企業信用」「雇用」「市場」「人事」などとなります。
もっと細かく言うなら、個人を対象として「氏名」、「生年月日」、「電話番号」、「勤務先」、「家族構成」など、その人の概要から周囲の関係までも調べ上げることができます。
さらに「借り入れ先やその金額（借金）」、「犯罪歴」、「入信している宗教」、「財力」などその調査能力は極めて高く、自分が調べ上げられたと考えられるとぞっとしますよね。
ですが、どうして個人をそこまで調査できるのか、どこから情報を得ているのか、またどのように情報を得ているのかが本当に疑問です。
これについては、興信所特有のスキルであるため我々が知る由はないのですが、個人情報というのは意外にザルで、そこらかしこに流出しているのはご存じかと思います。
クレカみたいな詳細な情報からカード会員程度の簡単な情報まで、巡り巡っているデータを興信所はサルベージする術を、そしてそれを法に触れずに知る得る手段を持ち合わせているのです。
このようにありとあらゆることを調べ上げられるのですが、興信所によって得手不得手があって、「○○の調査は任せてください！」な反面「□□の調査はちょっと・・・」ということもあるようです。
ですので興信所にも当たり外れがあり、これもまた先にある玉石混合の要因のひとつとなっていて、興信所を慎重に選ばなければならない理由となります。
なお、もちろんのことながら興信所が取り扱えない調査、調べられないものも存在します。
その調査がストーカーや差別を目的としている、DVから避難している妻の所在地調査、その他違法となる調査方法を使った調査が主立ったものとなります。
これらは犯罪の助長だったりそもそも違法ということで、もし依頼をしたところでたちまち断られることでしょう。
「調査」というただでさえトラブルの起きやすい業務内容なのに、そこからさらにリスクを負うことなんてやる訳がないのです。
もっともそんなリスクを背負わなくても、興信所は自力でほとんどのことを調べ上げるので、依頼する側としてはもう頼もしさしかないでしょう。
掛かる費用
依頼する側が頼もしいのはとても良いことなのですが、そこまで頼もしいと掛かる費用が気になるところ・・・と言うより、ここが今後興信所に依頼しようと思っている方の焦点となるのではないでしょうか？
ただ興信所で掛かる費用と言っても、そのプランで大きく変わるので一口にいくらと言えないところがあります。
と言うのも調査の内容、調査の日数、調査に掛かる時間、調査員の人数、その他必要経費などで、その興信所により大きく差が現れてしまうからです。
それだけでなく、追加の調査員にお金が掛かるところもあれば、必要のないところもありますので、そこでも大きな差が生まれることになります。
さらに、成功報酬を謳うところもあれば調査の必要経費は請求するなど、本当に興信所によって費用設定がまちまちなのですが、ひとつだけ言えることは二束三文では絶対に依頼できないという部分です。
本当におおよそ、あくまで平均値であまり参考になりませんが、夫に浮気の疑いがあると興信所に調査を依頼した場合、少なく見積もっても30万円以上は掛かると見込んだ方が良さそうです。
実際は、必要経費が重なって40万円50万円と膨れ上がることも少なくなく、これが一般人が興信所に依頼するハードルが高い、そして高額であることが今一つ興信所のイメージが良くない理由となっています。
まあ仕事の内容的に仕方がないところが大きいのですが、依頼する側としてはどうしても費用の印象が強くなるので、そのようになってしまうのでしょう。
さらに、この興信所への依頼に掛かる費用が基本高額なことが、先で少し触れた悪徳業者を蔓延らせている要因となっています。
例えば、
契約時の調査員より少ない人数の動員なのに、契約時の料金を支払わせる。
調査を長引かせて必要経費などで値段を釣り上げ、支払えなければ調査を打ち切るという行為。
証拠となるものが一切得られていないのに、契約時の費用を丸々むしり取る。
などなど、このような詐欺まがいの行為をする悪徳業者も少なからずですので、事前に連絡を入れて費用に関する内容はしっかりと聞いておかなくてはなりません。
真っ当な興信所からすると本当に迷惑な存在で、ただでさえ基本高額な仕事内容で頻度はそれほど多くないのに、このような悪徳業者の存在がますます利用者を離れさせてしまうことを懸念しています。
なお費用をもっと細かく説明すると、調査員1名を1時間調査させる場合、これも興信所で変わりますが大体3,000円～5,000円のところが多いようです。
その他、調査に必要な機材や雑品なども費用の対象であることが多く、そこがクライアント持ちかどうかの確認は必要になるでしょう。
それと何より「基本料金」の存在です。
大体どの興信所にも調査のプランというものが存在し、その中に「基本料金」というものが含まれていて、ほとんどの場合数万単位の高額です。
あまり詳しい費用の説明にはなっていないかもしれませんが、それだけ興信所で掛かる費用は複雑、そして費用の確認は必須ということを覚えていただければ幸いです。
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