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不妊を考える。日本の諸問題と現代女性を苦しめるひずみとは

不妊を考える。日本の諸問題と現代女性を苦しめるひずみとは

結婚
大塚ちえ
大塚ちえ
2016.02.25

それでは、おさらいとして妊娠のプロセスを確認してみましょう。

1.卵巣内にて排卵が起こる

2.女性の体内で男性の射精を受け止め受精

3.受精卵が成長し、子宮へ移動

4.子宮へ到着した受精卵が子宮内膜に着床

このプロセスの中で、どこかに一つでも失敗があると妊娠は成立しません。

そう考えると結構長い道のりですよね。

一つ一つのプロセスにも多くの必要条件があるので、それも詳しく確認してみましょう。

1.卵子内にて排卵が起こる

排卵にはタイミングがあります。

生理の周期が28日の人は、約14日目に排卵されると言われていますから、そのタイミングに合わせてセックスするということになります。

また、排卵された卵子の寿命は約24時間なので、それに間に合うように膣内射精が行われることが必要となるわけです。

2.女性の体内で男性の射精を受け止め受精

このプロセスも非常に難しいですよね。

膣内から卵管へ精子が到達しなければなりません。

先ほど卵子の寿命についてお話しましたが、さらに精子が女性の体内で生きられるのは72時間ほどと言われているので、それもまた考慮しなければならず、たったこれだけのことと思ってはいけない部分だということがわかります。

目に見える部分ではないですから、きちんと卵子と精子が出会えているか確認もできないですよね。

確認もできませんし、100%そうなるように性行為をするというのもできませんから、偶然に賭けるしかないといったところ。

到達して生きている卵子と無事出会うことが出来れば受精となります。

(参考:http://www.jsrm.or.jp/public/funinsho_qa01.html)

あとのプロセスについてもお話したいところですが、今回のお話の趣旨とズレてしまうのでいったん割愛させていただきますね。

#不妊の原因

兄弟

ここまで見てきて、妊娠って本当に奇跡的なバランスの上に成り立っているということがわかりますでしょうか。

そして、女性の体の問題にされがちですが、今は不妊の原因の50%は男性にもあると言われています。

今はだいぶ改善されてきてはいますが、男尊女卑の文化が根強い日本ですから、昔の感覚で生きている人や高齢者の中には「不妊=女性の問題」ととらえている人もいるようです。

そして、そういう感覚こそが現代を生きる女性たちを苦しめる諸悪の根源なんですよね。

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