こちらは個人的に今回ピックアップした5タイトルの中で最もオススメの恋愛映画です!
もう最初から最後まで切なさにキュンとするシーン満載で、もどかしい二人のすれ違いにこっちが歯噛みしたくなりました。
そして、本当によく作られた映画だなと思いました。
ただの「恋愛映画」という枠には収まらない、もう一つのテーマを見た気がしたのです。
それは「女性の一生について」。
ロージーという主人公の女性とアレックスという男性、二人の一生を描いていく映画なのですが、6歳のころから一緒にいる二人が12年間すれ違い続けるというのを描写しているので、とにかく二人の人生の激動を描いていくわけです。
それこそ、派手さを差っ引いたゴシップガールみたいな感じで、ロージーは予定外の事情で夢を諦めたり、不倫をされたり、アレックスはアレックスでロージーに対する思いを消しきれずに、いろんな女性と関係を持ち…。以下少しネタバレになってしまうので、読みたくない方はそのまま#5へ飛ばしてくださいね!
作品の中で、ロージーは一夜限りの相手の子供をはらんでしまいます。
最初はアレックスとともにアメリカの大学に行って夢をかなえるために、子供を養子に出すつもりでいましたが、いざ産んでその頬に触れた時、夢を諦めてこの子を育てるという決意を固めるのです。
これってすごく社会的な問題をはらんでいるなと思いました。
世界共通で、女性は男性よりも夢と天秤にかけるべきものが多すぎる。
二者択一を迫られる瞬間が多くて、そのたびに何かを犠牲にして生きていく。
自分ならどうするんだろう、と考えてしまう瞬間でもありました。
作中で「君はもっと愛されるべきだ(※日本語字幕。日本語音声では「君はもっと全力で愛してくれる奴といるべきだ」)」という言葉があります。
これは、私が元カノへの未練を断ち切れない男性に最近言った言葉でもあります。
その元カノがまた話に聞く限り、多くの問題を抱えた女性だったので(元カノは子供を堕ろした経験があるというのもあって、今回のロージーの決断には考えさせられるものがありました。)、私はずっと心のなかで「やめておきなよ」と思っていました。
でも彼は結局諦められなかった。だから私も言うのをやめました。
言うというだけ、私が嫌われてしまうものだと悟ったのです。
だから最後、「あなたはもっとちゃんと愛してくれる女性と付き合うべきなんだよ。愛される価値がある、ちゃんとあなただけを愛してくれる人と一緒にいたほうが幸せになれるよ」と伝えて話を聞くのを止めました。
彼がどういう決断を下したのかは、それ以降知るところではありません。
#5:ジュリエットからの手紙
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