失恋の名言を見ていると、しばしばこのような「恋に欺かれる」という表現を見かけます。
最初、この表現を見るたびに多少の違和感を感じていました。
恋に欺かれるというのは、そのまま「恋人」や「片思いの相手」などに欺かれる、という意味でこの名言を解釈していいのか。
それとも、もっと別の意味があるのか。
恋人や片思いの相手に欺かれるというのであれば、それはただの思い過ごしに過ぎないのではないかと思ったのです。
しかし、考えていくうちに、同時にこれが恋の最も難しいことだということに気が付きました。
もちろん私の勝手な解釈ですし、すべての失恋の名言にある「恋に欺かれる」というフレーズがこのとおりだとは限りません。
けれども、私の知っている恋は少なくともお互いを欺くというのではなく、お互いが自分の心を打ち明けないばかりにすれ違ってしまい、結果としてお互いを裏切ることになることにもなるというものです。
なので、そういうことをやっていることが、恋に欺かれるというものなのではないかと思ったのです。
みなさまは"恋に欺かれた"経験はありますか。
過ぎ去った恋の思い出は、それが強く記憶にとどまっている時には、 恋をしていた時にも劣らず魂を奪うものである。ジャン・ルイ・ヴォイドワイエ出典:
最近、失恋して元カノに未練を感じていた友人を慰めた時、まさにこのような言葉をかけてあげたくなりました。
いまの友人は魂を奪われている。
元カノの面影を探して、魂を彷徨わせているんだなと強く思いました。
私は、自分が嫌われるのが怖くて言えなかったことがあります。
それは、その元カノはあなたにはもったいない相手だったよということ。
もっとあなたにはいい相手がいるし、本当ならそんな元カノに愛されないだけで悲しむことではないんだよということ。
本当に彼は、いわゆる"クズ"タイプの元カノにはもったいない男性だったので、それを本当は伝えたかったのです。
でも、元カノに心を奪われている彼にそんなことを言ったら「お前に何がわかる?」と怒らせてしまいそうで、それが怖くて言えなかった。
だから、元カレに未練のある女性には知ってほしいのです。
周りはあなたよりも冷静に、あなた自身の価値を知っている。
周りの話を素直に聞いてみてください。
いまは心が元カレを追っているかもしれません。
失恋直後で余裕もないかもしれません。
それでも少しでいいのです。
あなたを救いたいと思っている人の言葉にだけは、耳を傾けてあげてください。
その言葉は、偉人が発した失恋の名言よりも、あなたにとってはずっと価値のあるものになるはずです。
深く愛していたものを憎むことはなかなかできない。火は消し方が悪いと、まもなく、また燃え上がる。コルネイユ出典:
いま、失恋した相手に対する恋の炎はちゃんと消えていますか。
小さいころ、田舎育ちだった私は、よく秋になると隣の空き地で焼き芋をしました。
焼き芋を焼いて楽しんだ最後、火の始末をするときはこれでもかというほど水をかけたものです。
親に教えられたその理由は「少しの炎でも残っていると再燃するから」ということでした。
だから親と一緒に火バサミを持って赤い部分が一つもないか探しては水をかけたものです。
そういうことを、この名言を見た瞬間に思い出しました。
恋はよく炎に例えられますね。
失恋もそれと同じなのではないでしょうか。
愛する事を教えてくれたあなた。今度は忘れる事を教えて下さい。アイリス・マードック出典:
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