ただ、創るものって本当に感性によるので、人柄は好きでもその人が作り出すものはあまり共感できない、好きになりきれないというときだってあるでしょう。
そういうときは、それをたたき台にして作り上げていくのです。
でも、私がこれまで会った中でそういう作業を真剣にやろうとしてくれた人って本当に一握りなんですよね。
まず、自分の作品を他人に批判されることが嫌だというところで一つ壁がある。
次に相手の意見を聞き入れることができなくて、反論したいけど反論するのが面倒くさくてここでシャットダウンしてしまうというのが一つ。
別にこれって、ものづくりの過程においてだけではないと思うのです。
恋人同士でも同じこと。
一つの恋人同士という関係や愛情というものを創り上げる際に、相手と共感しあえない部分をしっかり話し合って、何度も何度も議論を重ねる。
そういうことが面倒くさいから、「恋愛・結婚はコスパが悪い」なんて言い出すのだと思うんです。
不確定要素が多いだとか、努力が報われないこともあるだとか、そんなことを気にして、それを言い訳に聞こえなくするためにコスパが悪いなんて言葉にすり替えているのだとしたら、それは自分の心が打たれ弱いだけなんじゃないかと思うんですよね。
私もしゃかりきに恋愛をしたいタイプではないですが、さすがにコスパが悪いから嫌だなんて思ったことは一度もありません。
やったらやった分だけ成果が出るならこの国はもっと豊かになっているはずだし、誰も挫折しないし、みんなどれだけだってやるよ、努力が好きになるよ、と思います。
そうじゃないことがあるっていうことくらい生きていてわからないのかと、それを受け入れてでも頑張る気持ちは、もはやないのかと、少し失望した気になりました。
とはいえ心の問題だけではない
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