喧嘩をしている時、わざわざ相手が一番傷つくことや、苦しむこと、嫌がることを言おうとしている自分がいませんか?
たとえばいつも、彼の仕事の話を聞いていて「彼はあまり要領が良いタイプではないんだな……」と思っていたとしても、その場では当然優しさで包んであげられるから言いませんよね。
でもそれが、喧嘩になってしまうと「あなたはそういう要領の悪さが仕事にも出てるから、いつまでも出世できないんじゃないの!?」と口に出してしまうわけです。
これは相手が自分に牙を向いたという事実のショックから自分自身を守るために、相手のことを攻撃しているのだと私は思います。
そういうやむを得ないとも言えそうな心の作用ですが、人間には理性がありますから、こういう自分がいるのだということを理解しておくべきです。
また、相手が嫌がることを言ってしまうと、相手もそれを言われたショックからあなたの一番嫌がるところをついてきます。
そうなればお互い、痛み分けにすらならないのです。
#3 感情が高ぶっているときは冷静な議論ができるはずがないと心得る
基本的にはどんな喧嘩であっても、喧嘩といえるものになってしまった以上冷静であるはずがありません。
喧嘩中は、様々な感情が心を支配します。
相手を愛する気持ち、傷ついた時の痛み、これを言おうか言わまいかの選択を急に迫られたり、どう伝えて良いのかわからない悩みにぶち当たったり、喧嘩って言葉の応酬が早いぶん、いつもよりも過度なストレスが幾重にもずずなりでやってくるのですよね。
そんな状況で冷静でいられるのは、よほどの精神力の持ち主くらいでしょう。
自分はいたって冷静だと思っていても、まず冷静ではないということを理解しておくべきです。
また、相手に「あなたは今冷静じゃないから話すのをやめよう」と提案するのも避けたほうが良いでしょう。
なぜなら「あなたは冷静ではない」と言われることが、人間の多くは嫌だから。
冷静ではない、理性的ではないとか、あなたは愚かだと言われるのってよくよく考えたら見下されているのも同等だということに気づきませんか?暗に「あなたは私よりも下のステップにいる」と言われているようなものですよね。
だから嫌なのだと思います。
ですから心のなかで「お互い冷静ではないはず」と思っておき、「私が今冷静ではないから、後にしましょう」というのが得策でしょう。
相手はあなたが自ら下手に出た(ここで下手に出たと感じる辺り、冷静という言葉に潜む見下す要素を感じ取れますよね)ことで、一旦手を緩めてくれるのではないでしょうか。
#4 中傷の言葉は使用しない
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