コンサバ系ファッションの意味とは?
まずは、そもそも「コンサバ系」という言葉自体が、一体どんなものを意味しているのか知っておきたいですよね。
コンサバ系ファッションの「コンサバ」という言葉は、「コンサバティブ」という言葉からきています。
「コンサバティブ」とはアメリカの政治用語であり、「昔ながら」「保守的」「古風」といった意味を持っています。
つまり、これをファッションに当てはめると、「奇抜ではない控え目なファッション」のことを指すのです。
コンサバ系ファッションは、簡単に言えば「キレイなお姉さん」という印象のファッションのことですね。
このコンサバ系ファッションの大きな魅力は、トレンドに大きく左右される心配が少なく、また年代や性別を問わず好感度が高いという点です。
個性的で奇抜なファッションとは違い、万人受けしやすいのがコンサバ系ファッションなのですね。
コンサバ系の歴史とは?
コンサバ系という言葉は、実はバブル期やバブル崩壊後の日本で使われ始めたと言われています。
つまり、コンサバ系ファッションには約40年にもわたる、長い歴史があるのです。
もちろん、ファッションというのは時代と共に変化していくものですから、コンサバ系ファッションも40年前と現代とでは違った雰囲気のものとなってきています。
では、コンサバ系ファッションは一体、これまでにどんな歴史を辿ってきたのでしょうか?
・1970年代からコンサバ系に近いファッションが流行
コンサバ系ファッションは、元々は「ニュートラ」と言われるファッションのジャンルから生まれました。
これが進化し、バブル期頃から「大人のお姉さん」といった雰囲気のファッションが流行し、これが「コンサバ系ファッション」として定着し始めます。
・コンサバの原型となった「神戸のお嬢様」
バブル期頃からコンサバ系ファッションが流行し始める原型となった「ニュートラ」と言われるファッションジャンルは、実は「神戸のお嬢様」というイメージからきています。
日本では1975年以降に、このニュートラと言われる神戸のお嬢様風ファッションが大人気となっていました。
ニュートラというジャンルのファッションは、ブラウス+カーディガン、ダブルボタンのブレザー、膝丈スカートといったアイテムを使うもので、まさに「清楚なお嬢様」といった雰囲気のものでした。
ですが、この原型から、コンサバ系と言われるまでにファッションはさらなる進化を遂げるのです。
・バブル期にコンサバ系誕生!
そんな「神戸の清楚なお嬢様系」であったニュートラと言われるファッションジャンルは、バブル景気の到来により、1980年代になって変化を起こします。
バブル期には女子大生ブームが起こり、その影響で「女子大生」というイメージにぴったりな「ニュートラ」と言われるファッションジャンルが注目を集めることとなります。
そして、注目を集めたニュートラは、バブル期という華やかな時代の影響を受けて、派手なものに変化していくのです。
バブル期らしく、高級ブランド品なども取り入れた華やかなコンサバ系ファッションは、神戸の清楚なお嬢様という印象からは、かけ離れたものになっていきます。
この時代のコンサバ系ファッションというと、肩パッド入りのカッチリしたスーツやタイトスカート、ハイブランドのスカーフといったスタイルが定番ですね。
さらに、ヘアメイクも太い眉毛に薄い前髪などがコンサバ系ファッションの定番となっていました。
・時代と共に進化!
そんなバブル期の派手な印象のコンサバ系ファッションは、バブル崩壊と共に、流行も衰えていきます。
ですが、現代でもコンサバ系ファッションは根強い人気を誇っています。
もちろん、現代ではコンサバ系と言っても、バブル期のようなアイテムを使うことはありません。
現代では、主に「トレンドを適度に取り入れた、女性らしくキレイめな印象のあるベーシックなファッション」のことをコンサバ系と呼ぶようになりました。
そんな現代では、コンサバ系と呼ばれる万人ウケするファッションジャンルを引っ張っているのは「赤文字系」と呼ばれる雑誌です。
CanCanやJJなど、多くの女性から支持される雑誌には、現代のトレンドを取り入れたオシャレで素敵なコンサバ系ファッションが紹介されています。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
※本ページはプロモーションが含まれています。