保育時間に各園差はあるものの、朝7時半から夜7時半まで12時間もの間目の離せない0歳児から6歳児までを見ている保育士の先生を見ていると頭が下がります。
改めて保育士の仕事を冷静に見てみると、ご自身のトイレへ行く時間すらもないくらい動いています。
食事をするのがまだ上手でない子どもを横に一緒に給食を食べてもきっと、流し込むだけでしょう。
ぐずる子どもを抱っこして食べられない事もあるかもしれません。
お昼寝をしている子どもに気を遣いながら、保護者への連絡帳の記入。
子供に怪我をさせないように細心の注意を払い、様々な運動や工作などを取り入れます。
また、次々とやってくる行事の準備に追われ残業もあるでしょう。
保育士不足と重なれば、シフト管理どころか毎日の長時間労働、残業で疲れ果て、子供への注意力の散漫、離職率の増加へとつながることは目に見えています。
保育士もかわいい子供と接して素敵な仕事ですが、小さな大切な命への責任と常に接しています。
どんな仕事でも楽な仕事はないですが、仕事をしている保育士も生活をしていかなければならないのです。
低所得で重労働では、どんな魅力ある仕事でも現実は厳しく突きつけられることとなります。
女性の社会進出が増えていることも理由の一つです。
昔の家庭は、男性が働き女性が家庭に入ることが主流でしたが、今は女性の進学率、就職率も上がり活躍の場が増えています。
新しく子どもを持つ父母世代はもちろん、今新しく孫を迎える祖父母の時代から女性の社会進出がふえてきていました。
だいぶ前から女性の社会進出は始まっていますが、なぜ待機児童が発生しなかったのでしょうか。
この時代は、祖父母が家庭にいる事が多かったのも保育園の需要が少なく待機児童が少なかった理由と考えられます。
核家族化に加え祖父母も現役で働いていることが関係しています。
また、定年退職の年齢も60歳から引き上げられ年金の受給資格も引き上げられれば、祖父母が長く働き、孫を迎えるときも仕事を持っている事が当り前になってきています。
様々な環境の変化が保育園の需要を増やし、待機児童問題が深刻になる結果を招いたと考えられますね。
これから結婚・妊娠する女性が働くために
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