喧嘩によくありがちなのは、とにかく相手を傷つけたくてたまらないという衝動に駆られること。
わざわざいう必要もないのに相手のコンプレックスに思っていることを探したり、相手を傷つけるとわかっている言葉を選んだりすることがあるのではないでしょうか。
自分でも「これはいうべきではない」とわかっていたとしても、言わなくては気が済まない、気が付いたら言っていた、ということもあるでしょう。
しかし、喧嘩のときに相手にえぐられたコンプレックスや胸の傷は、いつまで経っても癒えないものです。
特に発言者からは見えない傷をつけています。
いじめでもなんでも、やった側はあまり覚えていないけれどやられた側はよく覚えているというのを耳にしますよね。
まさにあれと同じです。
自分も感情的になっていて相手を挑発しているので、その言葉の本当の重みなどわかっていないのです。
ですから、言葉を選ぶときは慎重になって下さい。
基本的に喧嘩はハイペースの言葉の交わし合いでやるべきではありません。
相手の発言のあと、10秒でも20秒でもインターバルを置くべきです。
これももし出来るなら紙に記録しながらやってみてください。
言うべきことの要点をささっと書いて、インターバルの後それを見ながら話をする。
こうすることで冷静に考えることもできますし、わざわざコンプレックスをえぐる言葉を紙に書くこともなくなり、発言にもあらわれなくなります。
発言を30秒、そのあとインターバル10秒という具合にスローペースで喧嘩してみてください。
もちろんお互いが感情的になっているときは難しいかもしれませんが、こうすることでリスクはぐっと減らすことが出来ます。
#3:喧嘩は「勝負」ではない
誰でもわかっていることだと思いますが、喧嘩の時って意外とこれを忘れてしまっていませんか?
相手に自分のことを正しいと認めさせたい。
ちゃんと反省させて謝らせたい。
そういう思いを抱きながら喧嘩をしていることがないとは言えないのではないでしょうか。
喧嘩をするときのエネルギー消費って、意外と大きいですよね。
多くの人が怒ることに対して、精神的なエネルギーを多大に使うことだと思います。
それなのに、何も生産しないなんてなんというかエネルギーの無駄遣いですよね。
もう一度念を押します。
喧嘩は勝負ではありません。
相手に謝らせたら勝ちというわけでもないし、相手が反論できないように完封してしまうことが勝利ではありません。
人間誰しも、「自分が正しい」と思いたいものです。
ですから自分の非を指摘されるのも嫌ですし、他人からあなたが正しいと判断されることには快楽を覚えます。
この思考が多くの人にとっての喧嘩を勝負に変えてしまっているのだと私は思います。
もし彼がこういう思考にとらわれて、あなたに勝負めいた喧嘩を仕掛けてきたら、「ごめんなさい、今のあなたとは話し合うつもりはありません」と正直にお伝えしましょう。
もちろん火に油を注がないよう、言葉を選んで頂きたいですが、素直にそう伝えることで彼は「今の自分の何がいけないのか」と考えてくれるはずです。
#4:謝ることは「負け」だと思ってないか
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