2.彼のこういうところが許せない→注意しても直せないのは彼も苦痛かも
ここが最も大事なポイントです。
小学生の頃、私はひどく忘れ物の多い子どもでした。
何度親に言われても、先生に言われても忘れ物をしてしまうクセを直すことができなかったのです。
私が大学で教職を取っていた際、ある授業でそういう子どもの話になったことがあったのです。
本人が実はADHDかもしれない、という可能性もあるが、そうでない子も多いという話でした。
子どもはあまり先のことを考えて順序立てることをしないし、あれをやってこれをやって、と計画をたてることもしません。
ましてや今の私のように「こうやっておくと絶対あとで忘れるから今のうちにやっておこう」とか、忘れない工夫をするということはまずしないでしょう。
それでも親や先生は、その子に「どうして先にやっておかないの!」「毎日忘れ物ばかりするんじゃない!」と叱るわけです。
「そんなこと言ったって、忘れちゃうものは仕方ない…」と理不尽さを抱えることがありました。
本人も直そうとは思いますし、私の当時の担任は忘れ物した生徒を教壇に呼び出して見せしめのためのげんこつをする先生でしたから、なおさら直したかったのです。
なのに直せないのは苦痛でした。
私だって気を付けているのに!と。
でも大人になるにつれて直るようになりました。
次々に興味が移る子供に対して、それを抑制するのは良くないと思った出来事です。
そしてもう一つ。
私が働いていた人材系の企業に、新しいアルバイトの女の子が入ってきました。
彼女は私が何度教えても、ノートにメモをしても全然覚えることが出来ません。
ついさっき言ったことなのに覚えてないし、「それなんでしたっけ…?」と聞いてきます。
彼女は他の人に教わるときも同じような有様だそうで、他の社員たちはみんなうんざりしていました。
けれど、彼女はある日私に「自分でも覚えが悪いのを悔しく思っている」ということを打ち明けてきたのです。
自分でも悔しいし、皆さんに申し訳ないと泣き出してしまって、彼女のほうが歳上なのにどうしようと焦ってしまったことを覚えています。
私はこれらの出来事を通してこんなふうに何度言っても直せない人もいるし、その人はその人なりに苦しんでいるんだなと思ったのです。
だから彼氏も同じかもしれません。
何度言っても電気を消さなかったり、文句ばかり言ったりしているのも、なかなか本人も直せなくて苦しんでいるのかも。
そのうち、こちらがああだこうだ言うことがトラウマになるのかもしれないと思ったら、自然と何も言わなくなりました。
その代わり、その直らない部分がどうしても嫌だと感じてしまったら、私はもう別れを決めます。
直らない部分も含めて彼氏であって、それを愛せないのならば仕方がないと思ったから。
それを愛情がカバーできなくなってしまった時点で、私は潔くその恋から手をひこうといつも思っています。
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